JR三条駅近くの住宅街に佇む純喫茶ゆり。重厚な鉄柵や艶やかなテーブル、ステンドグラス越しのやわらかな光__。義父が手掛けたという内装は創業以来そのまま。3年前の取材当時、「夫の退職後はふたりで店に立つのが夢」と語っていたママの近江弘子さん。その言葉通り、現在は夫の秀俊さんが中心となり、夫婦でカウンターに立ちます。フードの提供は思い切ってやめ、秀俊さんは独学で腕を磨いたケーキ作りに専念。すべて手作りし、オーダーが重なる日は接客の合間に仕込みをこなす。その姿は、もはや職人気質のパティシエです。弘子さんは一歩引いて店を支えますが、ホットコーヒーだけは必ず彼女がいれるそう。「夢だなんてそんなこと言ったっけ」と照れ笑いする弘子さんの隣で、秀俊さんがうれしそうに目を細める穏やかな空気が印象的。ママの夢はちゃんと現実になっていました。













